美ら星研究体験隊2022に参加した話(8/3~8/5)
皆さんお久しぶりです。やっとのことで記事をかける時間を確保したので以前予告していた美ら星研究体験隊について書いておきます。
美ら星研究体験隊とは
美ら星研究体験隊(通称美ら研)とは、国立天文台主催のきらめき☆ときめきサイエンスの活動で、高校生を対象とした新天体発見プログラムです。前回の記事同様のイベントで、沖縄県の石垣島で行われた対面版となっています。これは『恋する小惑星(アステロイド)』という作品で登場したきら星チャレンジのもとになっています。私が参加した時はこの作品からやってきたという人も一定数いました。私もこの作品から存在を知り、参加しました。
www.miz.nao.ac.jptakumimaru1111.hatenablog.com
内容
先ほどの軽く概要の説明はしましたが、実際どんなことをするのか、私が参加した2022年の内容について紹介します。美ら研では石垣島天文台にある可視光と赤外線を観測するむりかぶし望遠鏡と電波を観測する電波望遠鏡VERA石垣局を使用します。むりかぶし望遠鏡では小惑星の探索、VERAでは強い電波を出すメーザー(レーザーの電波版)天体を探索します。しかし、美ら研開催数か月前にむりかぶし望遠鏡に雷が落ち、VERAしか使えない状況になってしまい、メーザー天体の探索のみとなりました。また1グループ7人ほどの3グループに分けて活動しました。
電波でメーザー天体を観測しようと探索をしたわけですが、どんな天体が対象かというと、新しく生まれた星の赤ちゃんと年老いたおじいちゃん星(晩期星)が対象でした。生まれたての星は形成時にメーザー天体を発することが、晩期星は膨張と収縮を繰り返すときに発する可能性があります。それを探すことで新発見となります。
自由時間
観測の間や一日のスケジュールが終わった後には自由時間があります。この時間では参加者同士の交流であったり、宿泊部屋のベランダから星を見たりと楽しい時間を過ごしました。ペルセウス座流星群も極大に近づいていたので、流星も見られました。5分外を眺めていたら4個見れたのには驚きました。2日目の夜には参加者皆と星を眺めました。参加する方で一眼レフカメラやミラーレスカメラをお持ちの方は星の撮影に挑戦してみたはいかがでしょうか。私は技術がなく良い出来ではありませんが、それでも良い写真を撮れますよ。
最終日
観測したデータを自分たちで解析し発表するまでがこのプログラムになります。最終日の午後発表までに仕上げ、地元のテレビ局のカメラと新聞の記者の前で発表します。全グループ発表はよくできました。結果としては全グループとも新発見はなかったものの、専門家に直接ノウハウを教えていただくことで今までは知らなかったことがたくさん学ぶことができ、とても有意義な時間でした。
最後に
このイベントは石垣島開催なので、交通費などが高くついてしまいますが、宿泊施設は開催日は石垣青少年の家で食事つきかつ無料です。ただし、シャンプーやボディーソープ、ドライヤーなどは持参しなければなりません。また電源タップなどコンセントを共有できるアイテムも持って行ったほうが良いです。ノートPCを持っていればぜひ活用してみてください。参加してみたい方は保護者さんに相談してみてください。皆さんが新しい発見ができることを陰ながら祈っています。