たくみ丸の天文探求

学生天文愛好家 天文学者を目指しつつ望遠鏡で遊んでます

美ら星研究体験隊2022に参加した話(8/3~8/5)

 皆さんお久しぶりです。やっとのことで記事をかける時間を確保したので以前予告していた美ら星研究体験隊について書いておきます。

 

美ら星研究体験隊とは

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VERA星チャレンジに参加した話(2022年1月22日・23日)

 皆さんこんにちは。今から1年以上前の話になってしまいますが、記憶が風化しないうちに「VERA星チャレンジ」について書いておきます。

VERA星チャレンジとは

 VERA星チャレンジは、国立天文台水沢VLBI観測所が高校生を対象として主催したオンライン参加型の新天体発見プログラムです。高校生向けではありますが、構成としては1部と2部から成っており、1部は中学生以上かつ大学や大学院で天文学を専攻していない人を対象とした電波天文学に関する講義と水沢VLBI観測所のバーチャルツアーを行い、2部では1部に参加した人のうち高校生及び高専生(3年生まで)が対象の天体観測体験を行います。

 2部の観測は、主催の観測所にあるVERAアンテナ(口径20mパラボラ型電波望遠鏡)を使用し、観測をしました。

www.miz.nao.ac.jp

2部(1日目)の内容

 1部の内容はただの講義だったので割愛させていただきます。2部では、1部で学んだ内容をさらに深く掘り下げた内容を学びました。

 観測は、星形成領域のメーザー天体の探索と晩期型星のメーザー探索の2グループに分かれて観測しました。前者は星が新たに誕生するような場所の赤ちゃん星の探索で、後者はおじいちゃん星が放出する電波を観測します。私は星形成領域のほうのグループを選択したので、そちらをメインに語っていきます。

 星形成領域班では、現在運用終了している赤外線天文衛星あかりの観測データを基に自分たちで観測する天体を選びます。どのような基準で選択するか、限られた時間の中でどの天体を何時間観測するかなど、多くの議論を重ね、最終的に12領域を選びました。

 この後観測が始まってからは結果を待つだけです。結果が出るのは翌日なのでこの日は参加者同士の交流や主催の方々の軽い講演、質問会などをして終わりました。

議論の後は

 先ほどの通り観測が始まってからは参加者同士の交流が長く続きました。私は最後の3人まで耐えたのですが、午前4時頃に耐え切れず寝てしまいました。そのあとすぐに残りの方々も寝たと言っていましたが。(笑)

2部(2日目)

 いよいよ最終日、結果の確認とそれに対する講評をしていただきました。結果は…

 

星形成領域班と晩期型星班の両グループとも新発見はありませんでした。

新発見はありませんでしたが、新たな友人もできたし、大きな知見を得られたのでとても有意義な時間だったと思います。

最後に

 VERA星チャレンジでは多くの出会いがあり、私が志す天文学者の方にたくさんのことを教えていただけたとても有意義な時間でした。このように天文学に限らず様々な分野でも似たようなイベントはいくつかあると思います。主催に問い合わせたことですが、次回以降このプロジェクトは計画していないようなので、今度参加しようと思った方は残念かもしれませんが…

おまけ

 そもそもVERA星チャレンジは毎年夏に開催している美ら星研究体験隊という、こちらも国立天文台水沢VLBI観測所が主催のプロジェクトが、新型コロナウイルスの影響で通常開催できなかったために代替として開催されたプロジェクトです。こちらは石垣島で現地開催されています。

(ちなみに名前は美ら星研究体験隊が『恋する小惑星(アステロイド)』という漫画、アニメで「きら星チャレンジ」として登場したのをさらに引っ張て来たのが由来みたいです。)

www.miz.nao.ac.jp

VERA星チャレンジに参加したいと思った高校生のあなた!美ら星研究体験隊に参加して新天体を見つけてみませんか?

予告

次回は実際に参加した美ら星研究体験隊について書こうと思うので乞うご期待。

サボっててすみません

ブログ開設したとTwitterで意気揚々と発言しましたが、やる気が起こらずサボっていました。すみません。

そろそろ上げていきますが、天文活動がすぐにできるような場所ではなく、光害まみれの場所に住んでいて、さらには免許を持っていないので、遠征はしばらくできません。

 

光害地でののんびりだらだらとした雑な天文活動をしていきますがよろしくお願い致します。